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人生が行き詰まる理由
自宅に着いて、他の記事も読みました。その人が言うには、「自分を大切にしないから、人生が行き詰まる」というのです。
どうしても「自分を大切に扱う」ということが、にわかには受け入れられませんでした。もう何十年も鞭だけ打って生きてきたのです。そして、鞭打つことで一定の成果は上げられていた時期もあったように感じていたからです。
抵抗感でいっぱいの中、ブログからこんな文章を見つけました。
「この話に抵抗感を強く感じる方は、自分が大切にされるべき存在だったことを少しでも思いだすために、まずは肌触りの良いものを買ってみましょう。ふわふわのタオル、あたたかい部屋着、やわらかい寝具・・・まずは肌ざわりの良いものに触れる事だけでも大きな一歩です」
自分の部屋を見回してみました。使い古したガサガサのタオル。もう10年くらい使ってるすりきれた安い布団カバー。ボロボロになって部屋着にした色あせた洋服。
ダークマスの意見をよそに、心の中にぽっと出てきた気持ちがありました。
「ためしに、ひとつくらい買ってみてもいいかな・・・」
本当にそんなもので何か変わるの？無駄遣いでは？などと思考があっちこっちにいきながら何日も迷いましたが、次のお休みに思い切って大きなショッピングモールに行ってみました。
しばらく歩いていると、素敵な寝具カバーに出会いました。その頃、基本的にお金を使うのは外に着ていく服だけでした。マナーや身だしなみを気にしないと他の人に迷惑がかかると思っていたからです。家で使うものは誰にも迷惑をかけないので、できるだけ安いものにしていました。でも今回は、値段関係なく、自分が欲しい色の好きな手触りのものを買うことにしたのです。
家に帰ってそのカバーを洗濯し、次の日それで寝具を覆いました。
それにくるまって横になると、なんともホッとした温かい気持ちになりました。
その日はなぜか久々にぐっすり眠ることができたのです。
睡眠なんて、働くための体力を戻すための義務くらいにしか考えていなかったくますでしたが、ぐっすり眠った後の心と体の回復具合を見て、睡眠の大切さを思い出しました。
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