前回の記事の続きです。
(前回の記事はこちら)
思い返してみると、幼少期のくますはグルテン・カゼインとともに生きていたといっても過言ではありません。なぜなら、パンや牛乳が大好きだったからです。
この生活を少なくとも中学生までは続けていて、高校生になってからも、牛乳はそれほど飲まないようになったものの、パンはずっとたくさん食べていました。
「牛乳は体に毒」という説がある
グルテンについては前回の記事に書いた通り。今回はカゼインの害について書こうと思います。
栄養学の分野でも、長年「牛乳はカルシウムが豊富で、骨の成長に有益。子供に積極的に摂取させるべきだ」という方針がとられ、学校給食に多く取り入れられてきました。
しかし、最近になって「牛乳は骨に良いどころか骨をもろくする・さらにさまざまな疾患の原因となる」という説が出てきています。
そもそも、「牛乳が身体に良い」という考えが日本に根付いたのは、1946年にベンジャミン・スポック博士が「スポック博士の育児書」という本を出版したことに始まります。この本はアメリカで大ベストセラーになり、十数年後、日本でも『暮らしの手帖』に翻訳が掲載され始めます。
それにより、その育児書に書かれていた「牛乳は母乳に勝る栄養があり、赤ちゃんも大人も多飲すべき」という考えが根付きました。
しかし、スポック博士は、1990年代に自分の説が完全に間違っていたことに気づき、「牛乳は身体に害をもたらす。飲むべきではない」という本を書き直しました。しかし、その本の認知度はかなり低く、日本語にも訳されていません。
ハーバード大学で行われた研究でも、A.牛乳を毎日コップ2杯飲むチームと、B.週に1度しか飲まないチームでは、Bチームのほうが骨が強かったという結果が出ています。
また、特に日本人はカゼインを分解する酵素が不足しているため、牛乳を完全に分解することができないと言われています。牛乳でお腹を下したり吐き気を催したりする人が多いのはそのためです。分解しきれなかったカゼインがきれいに体外に出てくれればラッキーですが、前回の記事のように大きな粒のまま腸から漏れてアレルギーや病気の原因になることもあるのです。
牛乳にカルシウムが豊富なのは事実です。しかし、「それをきちんと分解して吸収できるのか?」は、また別の問題なのです。いやむしろ、「自分はその食べ物を消化吸収できるか否か」の方が、食べ物を選ぶ上で重要視しなくてはいけない大切なポイントなのです。
牛乳が世界に広まって、何が起こったか
どこまで牛乳が関係があるかはわかりませんが、アメリカでも日本でも、牛乳が広まってからアトピーやがんが増え、クローン病という新しい病気も発生したといいます。また、牛乳を飲みすぎると、乳がん・前立腺がんになるリスクが4~7倍になるというしっかりした研究データもあります。
アメリカでは、様々な研究結果を鑑みて、1990年代から牛乳メーカーに対して「牛乳は健康に良いとうたってはいけない」という法律を定めたのです。
くますの幼少期の食生活
話は戻りますが、くますはグルテンとカゼインを長年に渡って人一倍食べてきたように思います。
くますのお母さんは、食生活に厳しく、食べ物は無添加のものや野菜を多くとるように気を付けてくれました。お菓子に関しても、おやつはフルーツや母手作りのお菓子、成分が良い市販のお菓子を少しとか、決められた量を少しだけ食べていました。お小遣いも買い食いに使うのは禁止で、年に一度、遠足の時だけ駄菓子を買うことが許されている感じでした。
よって、食生活の中で病気の原因となるものに心当たりがあるとすれば、グルテン・カゼインの多量摂取なのです。
(その頃はパンや牛乳に害があるなんて全く知らず、夢にも思わなかったことなので、仕方ないと思っています。牛乳は身体に良いと信じて疑わなかったし、パンとご飯は同じようなものだと思っていました・・・)
(そして、ちなみにくますの背は全然伸びませんでした・・・150㎝前半・・・笑)
次回は、くますが甲状腺の病気を発症したお話に移ります。
つづく
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